『突き詰め型人間』月さんの成長記・その5「無自覚な態度の影響」―解説
ほわほわした印象を与える月さんですが、これは、柔らかく見えるように本人が意識をしています。
突き詰め型人間は、目の前のことに集中し、論理を突き詰めていく性質があるため、視野が狭いことが大きな特徴です。
そのため、何も意識をしないで過ごしていると、以下のように自分勝手で冷たい印象を与えてしまうことがあります。
そのことを自覚して、自分をコントロールしようとする姿勢が大切です。
- 無表情で何を考えているかわからない、怒っているように見える
(怒っているのではなく、表情を意識して作ることに集中していないため、結果的に無表情になっている) - 言わなくて良い、もしくは言い方を考えるべき正論を言うため、人を責めているような印象を与えることも
(悪気があるわけではなく、どんどん理論構築を進めていく性質があり、感情に価値を置いていない) - 集中し始めたら周囲の状況お構いなしで、人をないがしろにしているような印象を与えることも
(スイッチが入ると、目の前の課題をクリアすることが自分の中で最重要・最優先のミッションとなる) - みんながその場に集まっている趣旨よりも、自分の個人的な興味を先行させて一方的に話をする
(全体の中の自分の立ち位置を客観的に把握できず、目の前の自分の興味関心に率直な、ある意味子どものような行動) - 自分の理論や解釈を曲げない、他の意見を認めない
(自分の中の論理的整合性に強いこだわりがあり、その整合性を崩す要素を受け入れることができない) - 興味関心の対象が狭い・独特で、興味のないものには理解を示さない
(興味のあることはとことんまで掘り下げ、興味を引かないものは視野に入らない・価値を感じない100/0思考) - 自分が詳しいことや正しいと思うことについて、他の人が理解できない理由がわからない
(突き詰め型人間と他の人では、ものの見え方やとらえ方が違うということがわかっておらず、相手の理解力が足りないと思っている)
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【前話】『突き詰め型人間』月さんの成長記・その4「並行作業が苦手・食事編」
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