『突き詰め型人間』月さんの成長記・その9「雑談むずかしい」―解説
先輩とクライアント先を訪問しますが、雑談についていけない月さん。
突き詰め型人間は、概して雑談を得意としませんが、これは社内外問わずビジネスコミュニケーションの潤滑油のようなものなので、サラりとこなせるようになりましょう。
突き詰め型人間が雑談を苦手とする理由と対策は、以下の通りです。
- 論旨のない会話に意味を感じない、何故するのかわからない
(会話とは、メッセージの伝達や特定のテーマについての議論など、明確な目的に対する手段であるととらえている)
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【対策】雑談は内容に意味があるのではなく、空気を和ませて話しやすい場を作るための挨拶の延長のようなものだととらえて、感じ良く対応しましょう。 - 質問に対して何と返すのが適切なのか逡巡してしまう
(大した意味のない質問であっても的確に答えようと真剣に考察してしまう)
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【対策】雑談は場を盛り上げることを目的としているため、会話のテンポが大切です。
そのため、ある程度想定される質問に対しては、答えのテンプレを用意しておきましょう。
突き詰め型人間のコミュニケーション力を上げるためのポイントは、対応パターンを自分の中に蓄積していくことです。 - 他の人が当たり前に知っていることを知らないことが多い
(ニュースや流行、一般的な趣味に興味がない、テレビは感情移入し過ぎて疲れてしまう、新聞は全体的にバランスよく読むことが難しい)
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【対策】世の中で何が起こっているかということは、自分が戦略的に行動するために必要な情報です。
短くて読みやすいSNSのニュースアカウントやニュースアプリなどにサッと目を通すだけでも良いので、最新の時事は常に把握しておくようにしましょう。
情報をうのみにしたり、全てのトピックスについて詳しくなる必要はありません。
あくまで「今、こういったことが話題になっている」という概要を知っていれば十分です。
始めのうちは億劫だと感じても、コミュニケーションに利用するためのツールだと割り切って、習慣にしてみてください。
次第に「これくらい知っておけば十分かな」という塩梅がわかるようになり、効率よく情報を仕入れることができるようになります。 - 並行作業が苦手なため、3人以上での会話が目まぐるしくて大変
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【対策】慣れればスピードについていけるようになるので、ここに列挙した対策を一つひとつきちんと講じていきましょう。
※以下記事の項目2-3「『雑談力』を身に着けてイニシアティブを握る」にて、雑談にふさわしい話題などについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【次話】更新まで今少しお待ちください
【前話】『突き詰め型人間』月さんの成長記・その8「気を取られすぎて」
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