「突き詰め型人間」とは
「突き詰め型人間」とは、当サイトの運営者である私「T」の造語で、以下のような性質を持つ人々のことを指しています。
「突き詰め型人間」の基本性質
- 一度に一つのことしかできない・考えられない、そしてそれを突き詰める
- 興味関心への探究心が強く、高い集中力をもって対象を深掘りし、理論を構築する
- 周りが見えなくなるほど集中する
- 細かいところまでこだわりが強い
- 100か0かで答えを出したがる、グレーゾーンが苦手
- 自分の中にインストールされた理論に基づくルールや規則を遵守する
「突き詰め型人間」のアドバンテージ
- 高い集中力とこだわりによって、細部まで丁寧に仕上げた精度の高い仕事を成し遂げることができる
- 深く丁寧な考察によって、他の人が気づいたり考えつかないような完成度の高い理論構築を行うことができる
- 目の前の対象に対して、裏表なく正面から向き合う
- 相手の地位や年齢などの属性にかかわらず、平等に接することができる
「突き詰め型人間」がコミュニケーションにおいて困りがちなこと
- 常に何か一点にフォーカスして考え事をしているため、無表情で周囲が見えていないことが多い
- こだわりが強すぎて、周囲と足並みが揃わず仕事の進行に支障の出ることがある
- 食事をしながら会話をする、複数人で話をする、考えながら動作を行うといった並行作業(マルチタスク)が非常に苦手
- 一度にできることのキャパシティを超えるとパニックに陥ったりフリーズしてしまう
- 興味関心に偏りがあり、ある事柄について物凄く詳しいと思えば、誰もが知っているようなことを知らなかったりする
- 人の気持ちや場の状況、損得勘定や駆け引きよりも、自分の興味関心や論理的整合性を重視するため、言わなくて良いことをわざわざ言ってしまったり、空気の読めない発言や行動を行ってしまうことがある
- 雑談など、内容自体に深い意味や目的のない会話に意義を感じられない
- 質問に対する正確な回答は何なのかをいちいち考え込んでしまうため、スムーズな会話のキャッチボールが苦手
- 社会通念ではなく自分の中に構築された理論を行動基盤とするため、融通が利かない
- 目の前の人間関係に必要以上にのめり込んでしまったり、逆に必要最低限のコミュニケーションすら取れなかったりする
- 「良い塩梅で」「仕事は7割」などの力加減が苦手
「突き詰め型人間」が社会においてぶつかる困難
突き詰め型人間は、その能力を活かせる仕事に就くことができると、高いパフォーマンスを発揮することができます。
例えば、エンジニアや芸術家の方々には、こういった性質を持つ人が多いと言われています。
ところが、どのような職務であっても、周囲と協調しながら円滑に仕事を進めることのできるコミュニケーション力が求められるれるのは、言うまでもないことです。
突き詰め型人間は、こういった人間関係をスムーズに構築することを、苦手とする傾向があるといえます。
何故なら、前項で挙げたように、突き詰め型人間が無自覚に過ごしていると、その独特な性質によって、周囲の人と意思疎通をはかることに困難の生じる場合が多いからです。
そのため、潜在能力が高くても、同僚や上司、クライアントとの人間関係が上手くいかなくて仕事の進行に支障が出てしまい、自分も周囲も疲弊してしまうという状況に陥りやすいのです。
こういった場合、転職をしても同じ理由で上手くいかず、次第に追い込まれていってしまうことが危惧されます。
また、自分が突き詰め型の性質を持っているということに自覚がなく、自分の能力を活かせていない仕事に就いてしまうことで、自分が人よりも劣っているように感じて、自分に価値を見出せなくなってしまうという場合もあります。
専門性を問われず、未経験でも比較的雇用されやすい仕事の場合、突き詰め型人間の独自性やこだわりの強さは求められず、苦手とするマルチタスク(並行作業)を求められることが多いので、注意が必要です。
当サイトの趣旨
当サイトは、以上のような特徴を持つ「突き詰め型人間」が才能を発揮し社会で活躍するための、あらゆる技術や方法論をご紹介しているメディアです。
当サイトを設置するに至った経緯
私は、子どもの頃からいつも漠然とした生きづらさを感じていました。
いずれ社会に出て人間関係が広がればその感覚も薄れていくのではないかと少し期待もしていましたが、大人になっても、人とのコミュニケーションにおける違和感や悩みがなくなることはありませんでした。
そのことから、罪悪感や無力感に苛まれてしまう機会も少なくはありませんでした。
しかしある時期、自分にとっての物事の見え方や考えの持ち方は、根本的に周囲の人とは異なるのではないか、それがコミュニケーションに齟齬の生まれやすい原因ではないかということに気がついたのです。
また、私と同じような性質を持つ人々は私以外にも多く存在していて、人付き合いに悩まされたり、周囲の他の人にとっては当たり前のことができない自分の能力に疑問を持ってしまい、辛い思いをしているのだということも知りました。
それから私は、自分と他の人とのものの見え方や能力の違いを、意識的に観察するようになりました。
そして、人に好感を与えたり、上手く仕事を進めていくための技術を徹底的に学び、実際の仕事現場で実践を繰り返し、スキルを身につけていきました。
これにより、現在ではむしろ、コミュニケーション力を生かして仕事を行うことができています。
そこで私は、これまでに培ってきた知見を活かして、自分のような突き詰め型の思考回路を持つ方々が自信をつけて才能を発揮するための、スキルアップに役立つサイトを立ち上げることにいたしました。
当サイトを通して伝えたいこと
突き詰め型人間の方々に一番大切にしていただきたいことは、「自分のことも相手のことも尊重する」という姿勢です。
自分を抑圧し、人に迎合する必要などありません。
それでは自分が本来持っている力を発揮することはできません。
そうしなければ生きていけないと思っていた時期もありますが、それは自分だけを通そうとすると壁に当たるためです。
そうではなくて、自分を通すには、人に求めるより先に、違いを認めることです。
私も、辛い思いや悔しい思いをたくさんしてきました。
誰かに理解して欲しい、助けて欲しいと思ったこともあります。
ですが、私自身も同じように、無知や無理解によって、幾度となく人を傷つけてしまったことがあるわけです。
どちらかが一方的に我を通そうとするだけでは、人間関係は成り立ちません。
自分は多くの人と思考の仕組みや能力の持ちようが違うらしい、ということを自覚できたのだから、まずは「自分以外の人がどのように考え行動しているのか」「他の人には、世界や私のことはどう見えているのか」それらを理解することに努めて、折り合いのつけ方を模索していきたい―そう思い立ち、現在に至ります。
私は自分のことも、突き詰め型人間の方も、そうでない方も、誰のことも否定したくはありません。
それぞれの異なる能力があるからこそ、補完し合ってこの世は成り立っているからです。
だからどうか、お互いの才能を認め、尊重し合いたいのです。
人は、他者も自分と同じようにものを見て考えている、と思ってしまいがちです。
その期待が外れるから「なぜ、どうして」と思ってしまいます。
しかし、人に期待をしたのは、自分の都合なのだということを受けとめるべきだと思っています。
人は皆、同じではありません。
それを認め尊重することは、人のことを、自分のことと同じように大切にするということです。
そこからしか始まらないと、私は思うのです。
※以下の関連記事もぜひご参照ください。 『突き詰め型人間』月さんの成長記・その7「“突き詰め型人間”と他の人の違い」―解説 「突き詰め型人間」とそうでない人との違いとは、「思考レンズの倍率の違い」である、といえます。 つまり、突き詰め型人間 ... 「突き詰め型人間」とは、常に一つのことに集中し、それを突き詰めていく性質を持つ人々のことを指しています。 興味関心への探究心が強く、高い集中力をもって対象を深掘りしていき、理論構築を進めていくことが行 ... ご自分のことも人のことも、どうか尊重してください 「突き詰め型人間」の方々は、概して周囲とのコミュニケーションに齟齬を感じ、人間関係に苦労しがちのことかと思います。 子どもの頃から、大人の期待に応えら ... 「突き詰め型人間」とは、常に一つのことに集中し、それを突き詰めていく性質を持つ人々のことを指しています。 興味関心への探究心が強く、高い集中力をもって対象を深掘りしていき、理論構築を進めていくことが行 ...
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